孤独のグルメ2

1巻が出たのは1997年、ネットでのコアな人気を経てTVドラマ化、断片的な新作の掲載をまとめて実に18年ぶりの第2巻となった。内容は変わらず、主人公の五郎が街の飲食店に立ち寄り、そこで見せる食事へのこだわり、間をもったモノローグが楽しい作品となっている。チェーン店全盛の昨今、雰囲気がある個人経営の飲食店は入るのにちょっとためらってしまう…そんな私にも日常からの軽い脱却を試みる勇気を与えてくれる。

文=本多正徳
1980年、広島生まれ。専門出版社勤務。マンガナイトではすっかりイジラれ担当になってしまった最近(!?)。男子校の寮でマンガの面白さに目覚めました。好きなジャンルはガロ系とヘタウマ系。藤子不二雄やつげ義春、水木しげるなどの古典的ナンバーも得意。心のマンガは『ダンドリくん(泉昌之)』『サルでも描けるまんが教室(相原コージ、竹熊健太郎)』でしょうか… ほかの趣味は読書、囲碁・将棋と悲しいほどのインドア派。ウェブサイト/グッズ制作を担当。

チーズ・イン・ザ・トラップ

今回もLINE漫画からの韓国作品。サムネイルだけで「モテモテ女子の三角関係物語?」と勝手に判断して、特に気にもしていなかった作品でしたが、読み出したら止まらなくなりました。容姿は芸能人レベル、おまけにリッチな上に成績は首席の先輩。誰もが憧れ、一目置く完璧な彼に対し、賢い主人公は得体のしれない感情を抱き、彼とは親しくせず一定の距離を取ろうとします。主人公の不信感に気付き、何かと距離を縮めようと画策してくる先輩。恋愛感情はお互いに無いながらも、何かと気遣ってくれる先輩に対し徐々に気を許していく主人公ですが、先輩の周りには不穏な空気が常に漂い全く気が抜けない。時系列が行ったり来たりして、時々わからなくなる時もあるのですが、登場人物たちの感情・葛藤・人間関係・過去などが複雑ながらも、みんな理解できるし共感できます。正直、最近の日本の女性向け漫画でここまでハラハラドキドキしながら読める作品はないのではないでしょうか。絵柄も日本作品ではあまり見ないテイストですが、大変魅力的。こんな良質なカラー作品を無料で読んでいいのか、と心配になります。ただのアンニュイ気取りの恋愛漫画でない、複雑でスリリングな人間模様を描いた上質な作品を求めるあなたにぜひ読んでいただきたいです。男性が読んでも面白いと思いますよ!

fujita
文=ふじた
イベントではブース担当。食べ物に対する執着心は人一倍。 初めて読んだ漫画は「火の鳥 望郷編」で、意味もわからず絵だけをひたすら見てました。 その後「うわさの姫子」にハマり、漫画人生スタート。小学●年生、なかよし、ぶ~け、ハロウィン、週間マーガレットなどを購読。1997~2001年頃のヤングサンデーの連載陣に好きな作品が多いです。

王様たちのヴァイキング

最近「面白い漫画は」と社会人に聞かれたら勧めることにしている作品のひとつ。元ハッカーとエンジェル投資家が組み、IT分野での起業を目指す物語。起業家のほぼリアルな姿が描かれると同時に、最新のITトレンド、サイバー戦争、起業の厳しさを知ることができるのも面白い。自分が足を止めそうなときに読むと、登場人物らの「やってやる」という熱意に背中を押されます。カバー下の設定まで熟読してほしいです。

文=bookish
1981年生まれ。「ドラえもん」「ブラック・ジャック」から「週刊少年ジャンプ」へと順当なまんが道を邁進。途中で「りぼん」「なかよし」「マーガレット」も加わりました。主食はいまでも少年マンガですが、おもしろければどんなジャンルも読むので常におもしろい作品を募集。歴史や壮大な物語をベースにしたマンガが好み。マンガ評論を勉強中。マンガナイト内では「STUDIOVOICE」のコラムなど書き物担当になっています。マンガ以外の趣味は、読書に舞台鑑賞。最近はサイクリングも。

ドキドキズキズキ

度々韓国漫画についての感想を上げていますが、私は韓国ドラマやKPOPにはあまり興味がありません。…が、映画は大好きで色々見ています。犯罪モノなどは暴力描写などがドギツいのですが、恋愛モノはとことん甘く切なく、登場人物達に共感する作品も多い。文化の近さ故という事もあるのでしょうが、欧米映画とも違った感動があります。漫画も例外ではありません。今回紹介する作品も韓国作品。絵もテーマも正直とてつもなく地味です。一昔前のテイストで野暮ったい…のですが、読み進めていくうちに、作品内での伏線、間のとり方、表情、セリフなどが一級品すぎる…!そのギャップに驚愕…!韓国作品は絵はイマイチではありながら、それを演出でカバーしている作品がとても多いように感じます。漫画において、きれいで素敵な絵はもちろん大事ですが、それを凌駕する演出を繰り出す韓国漫画は、決して侮れない物となっています。

fujita
文=ふじた
イベントではブース担当。食べ物に対する執着心は人一倍。 初めて読んだ漫画は「火の鳥 望郷編」で、意味もわからず絵だけをひたすら見てました。 その後「うわさの姫子」にハマり、漫画人生スタート。小学●年生、なかよし、ぶ~け、ハロウィン、週間マーガレットなどを購読。1997~2001年頃のヤングサンデーの連載陣に好きな作品が多いです。

ワールドトリガー

週刊少年ジャンプ発の良質のSFマンガ。「異世界からの侵略」「子どもの戦い」というジュブナイルSFの基本を押さえつつ、戦い方の仕組みや世界観の設定が秀逸。伏線も多くむしろ小難しい設定が好きな大人こそ楽しめる作品です。SF好きは必読でしょう。戦闘や復讐、侵略といった人間の行動の暗い側面についていろいろな思惑を持つ人物が登場し、それぞれの考えをぶつけ合うのも特徴。「自分なら」「なぜ戦うのか」を考えてみるのも一興です。

文=bookish
1981年生まれ。「ドラえもん」「ブラック・ジャック」から「週刊少年ジャンプ」へと順当なまんが道を邁進。途中で「りぼん」「なかよし」「マーガレット」も加わりました。主食はいまでも少年マンガですが、おもしろければどんなジャンルも読むので常におもしろい作品を募集。歴史や壮大な物語をベースにしたマンガが好み。マンガ評論を勉強中。マンガナイト内では「STUDIOVOICE」のコラムなど書き物担当になっています。マンガ以外の趣味は、読書に舞台鑑賞。最近はサイクリングも。

羊の木

元受刑者を地方都市へ移住させる政府の極秘プロジェクトが巻き起こす、ある漁村の顛末記。山上たつひこのストーリーと、いがらしみきおの記号的で空虚な絵のタッチが不思議なマッチングを見せている。日常風景に民俗的なホラーとギャグが重なり、展開の緩急も読めない。名作の低予算映画を見ているような、マンガでは珍しい魅力があった。怖い(気持ち悪い)もの見たさの感覚が刺激され続ける。最終巻の最後ではちょっとしたタネ明かし的な一幕もあり、意外と読後感は良い。

文=本多正徳
1980年、広島生まれ。専門出版社勤務。マンガナイトではすっかりイジラれ担当になってしまった最近(!?)。男子校の寮でマンガの面白さに目覚めました。好きなジャンルはガロ系とヘタウマ系。藤子不二雄やつげ義春、水木しげるなどの古典的ナンバーも得意。心のマンガは『ダンドリくん(泉昌之)』『サルでも描けるまんが教室(相原コージ、竹熊健太郎)』でしょうか… ほかの趣味は読書、囲碁・将棋と悲しいほどのインドア派。ウェブサイト/グッズ制作を担当。

天使なんかじゃない

「雨の中、不良のアイツが猫を拾っているところを目撃してきゅんとする」ところからお話がはじまり、まさかこんなに感動するとは思いもよりませんでした。主人公の翠(みどり)は、明るくて友達が多く、少しお調子者の女子高生です。そんな、いつも笑顔の翠ですが、決してなんでもできる完璧な女の子ではなく、好きな人のことや、友達、将来のことなど…たくさんの問題にぶつかります。時には好きな人をめぐって、いやがらせをうけることも。けれども、悩みながらもへこたれずに、一生懸命壁を乗り越えていきます。憧れの高校生活ってこういうもの!と断言できるほどまぶしい作品です。王道といえば王道、何度も読み返したくなる名作です。

文=松尾奈々絵
1992年生まれ。少女漫画から青年漫画まで好きです。趣味は野球観戦。

TRIGUN

何かをあきらめそうになったり、投げやりになってしまいそうな時に読み返したいマンガです。舞台は地球から遠く離れた惑星。人は住めなくなった地球から逃げ出し、荒れた砂漠の地で、「プラント」というエネルギー装置にすがって生きるしかなくなりました。そんな過酷な環境のなかで、いつも笑顔で「ラブ&ピース」を叫んでいる男が、主人公のヴァッシュです。しかし、誰よりも過酷な環境にいたのは、ほかでもない彼でした。ヴァッシュは、ある理由で、人に恨まれ、敵意を向けられることも少なくありません。それでも、ヴァッシュは最後まで自分の大切なものを守るために、「ラブ&ピース」を唱えて、戦い続けます。やれやれ系主人公に飽きたらぜひ。元気がわいてきます!

文=松尾奈々絵
1992年生まれ。少女漫画から青年漫画まで好きです。趣味は野球観戦。

たそがれたかこ

バツイチ、40代、老いた母と二人暮らし。一人娘は摂食障害に陥り、学校に通えなくなった。そんなたかこさんの悩み多き日々が、軟派な美中年居酒屋店主との出会い、そして若きバンドマンへの突然の恋によって、音を立てて動き出す! 女性の生き方をテーマにしたマンガは近年枚挙にいとまがありませんが、主人公の立つ苦境の生々しさにおいて群を抜いている本作。生き方が上手くない自覚がある、毎日の生活が時折修行のように感じられる…そんな人には、特に響くのではないでしょうか。たかこさんが初めてライブハウスに足を運ぶエピソード(実在の某ライブハウスが取材に全面協力!)に、微笑ましく思いながらも目頭が熱くなりました。

文=鈴木史恵
1986年2月生まれ、千葉県出身。おもちゃメーカー勤務を経て編集・執筆業へ。マンガ好きとしての原点は物心つく以前から触れてきた手塚治虫と藤子・F・不二雄。24年組、80年代ニューウェーブ、ガロ系、それらの系譜にある青年マンガを中心に、面白そうなものは何でも読みます。マンガ以外の趣味は好きなバンドのライブや映画鑑賞など。

おとろし

江戸から現代まで、様々な時代を舞台とした、1編6ページのホラー・ショートショート集。ここで描かれるのは、たとえるなら「日陰の大きな石を裏返したところ」のような、じっとりと冷たく湿った恐怖です。派手でわかりやすい演出も、複雑な物語も、話によっては明確なオチすらない。でも、その静かな不気味さが妙にクセになる! 4コマエッセイの中でもたびたび怖い話、不思議な物事に対しての関心を語ってきた作者が満を持して? 挑んだ新境地ですが、本作はホラー漫画の中でも、間違いなく唯一無二の存在感を持っています。どこか落語的な雰囲気も含めて、非常に「日本」を感じさせる一冊。

文=鈴木史恵
1986年2月生まれ、千葉県出身。おもちゃメーカー勤務を経て編集・執筆業へ。マンガ好きとしての原点は物心つく以前から触れてきた手塚治虫と藤子・F・不二雄。24年組、80年代ニューウェーブ、ガロ系、それらの系譜にある青年マンガを中心に、面白そうなものは何でも読みます。マンガ以外の趣味は好きなバンドのライブや映画鑑賞など。

のーぷろぶれむ家族

友達に知られたくない、家族のこと。中でもこのマンガの設定は振り切れていて、主人公の女の子の父親が、なぜか人形と再婚し、父親だけがその人形を本当に妻だと思っているというお話です。女の子は必死にこの父親と母親とされている人形の存在を内緒にします。この作品のなかで一番心に残ったのは、主人公とその人形が1対1で話し合う場面。もちろん、人形なので何もしゃべることはありません。けれども人形に本心をぶつける姿は、なぜか、すこしすっきりします。会話はキャッチボールとも言いますが、いつもキャッチボールをする必要はなく、時には思っていることをすべて吐き出す場所があってもいいのかなあ、と考えさせられました。

文=松尾奈々絵
1992年生まれ。少女漫画から青年漫画まで好きです。趣味は野球観戦。

有名すぎる文学作品をだいたい10ページくらいの漫画で読む。

水木しげるそっくり!の画風で、名前だけは聞いたことがあるような名作文学を10ページ内外の超スピードで紹介した短編マンガ集。「ドグラ・マグラ」のような長編から「山月記」のような短編まで、なかよくダイジェストされている。「行間」ならぬ「コマ間」の時間感覚を自在に伸縮させられる妖怪画風があってこそ、このスタイルが成立したんだろう。読んで「原作の方が良いな」と思うのもまた一興。知ったかぶりをするのにもおすすめ!

文=本多正徳
1980年、広島生まれ。専門出版社勤務。マンガナイトではすっかりイジラれ担当になってしまった最近(!?)。男子校の寮でマンガの面白さに目覚めました。好きなジャンルはガロ系とヘタウマ系。藤子不二雄やつげ義春、水木しげるなどの古典的ナンバーも得意。心のマンガは『ダンドリくん(泉昌之)』『サルでも描けるまんが教室(相原コージ、竹熊健太郎)』でしょうか… ほかの趣味は読書、囲碁・将棋と悲しいほどのインドア派。ウェブサイト/グッズ制作を担当。

緋色の椅子

高校生のときにはじめて読み、外にいたにもかかわらずに泣いてしまった思い出がある漫画です。「夏目友人帳」の作者が描く、ある王国の玉座をめぐる物語です。田舎の村で生まれ育った少年ルカリアは王家の妾腹だと判明し、王位を引き継ぐため王都に旅立ちます。その少年の幼なじみの少女セツは、数年後に彼を追いかけていきますが、そこで出会ったのは偽物の人物でした。セツは本物を見つける旅に出ます。だんだんと伏線が判明していく冒険ものの楽しみもありながら、登場人物たちのこころの揺れ動きにぐっときます。特に真の黒幕が判明したときに、その人物を責めることができるのかを、ぐるぐる考えさせられました。

文=松尾奈々絵
1992年生まれ。少女漫画から青年漫画まで好きです。趣味は野球観戦。

赤の世界

少し不安を誘うような赤い表紙をめくると、そこには4つの短編が収められています。「とある戦争がもたらしたもの」が共通の題材となっていますが陰惨ではなく、じわりと胸にしみてくる作品ばかりです。「鳩の世界」に出てくる鳩たちの愛らしさや、「朗読時間」のヒロインの感情の揺れ動きは見どころ。最後は希望が残る終わり方になっているので、あらゆる世代の人におすすめしたいです。日々の生活で忘れがちな、大切なことの再確認にぜひ。

文=kuu
マンガナイトではイベントのお手伝いと、執筆ちらほら。90年前後のなかよし、りぼんなどの影響をやや強く受けてますが、いろいろ読みます。好きな漫画家は、羽海野チカ、佐原ミズ。展覧会と舞台、可愛くて面白いものに心惹かれます。お茶とおいしいものにも。

トクサツガガガ

「いい年した大人が…」と言われてしまう、漫画やアニメ趣味。「トクサツガガガ」は、少年向けの「特撮ヒーロー」が大好きなOL・仲村さんが主人公です。といっても、この作品の魅力は、マニアックな趣味の共感ではありません。主人公の仲村さんがとにかくかっこいいのです!仲村さんは、職場や日常生活で困ったことがあると、自分の大好きな「特撮ヒーロー」のかっこいい場面を思い出し、大人として見事に問題を解決していきます。リーダーシップと優しさを兼ね備えた仲村さんを見ていると、大人にこそ、特撮ヒーローは必要なのでは、と思わせてくれるのです。

文=松尾奈々絵
1992年生まれ。少女漫画から青年漫画まで好きです。趣味は野球観戦。

日々コウジ中

大切な思い出を忘れてしまう、感情が制御できなくなる、それでも自分は正常だと思っている。身近な人がどこまで変わったら、その人はその人じゃなくなってしまうのか。それでも愛情を持って接することができるんだろうか。【高次脳機能障害】になった夫と、それを支える家族の日常が描かれる。柔らかいイラストとコミカルな語り口に、つい「次のページでコウジさんは、どんなことをやらかすんだろう…」と野次馬的に読み進めてしまう。読み終えた時には、この障害とそれを取り巻く環境、家族愛について何かしら考える事になるだろう。障害に翻弄される中、時折「コウジさんらしさ」の本質が見える描写があり、それが鮮やかに胸に迫ってくる。

文=本多正徳
1980年、広島生まれ。専門出版社勤務。マンガナイトではすっかりイジラれ担当になってしまった最近(!?)。男子校の寮でマンガの面白さに目覚めました。好きなジャンルはガロ系とヘタウマ系。藤子不二雄やつげ義春、水木しげるなどの古典的ナンバーも得意。心のマンガは『ダンドリくん(泉昌之)』『サルでも描けるまんが教室(相原コージ、竹熊健太郎)』でしょうか… ほかの趣味は読書、囲碁・将棋と悲しいほどのインドア派。ウェブサイト/グッズ制作を担当。

花と落雷

「嫌われるのが恐くて、自分の気持ちを伝えられない」「まわりの目を気にして行動できない」なんて、若いうちだけではなく、永遠の課題のような気がします。そんなときに、ちょっとしたことでも支えてくれる人がいるだけで、世界は大きく変わるものかもしれません。例えば、主人公・海美帆は、好きな人に告白したくても、行動に移せない女子高生。そんな彼女のもとに現れたのが「有言実行委員会」を名乗る少し変わった女の子・八千代。彼女との出会いで、海美帆は怖がりながらも、行動していける女の子に変わっていくのです。一生懸命でまっすぐな登場人物たちに心打たれます。読んだ後には心が浄化される、そんな漫画です。

文=松尾奈々絵
1992年生まれ。少女漫画から青年漫画まで好きです。趣味は野球観戦。

スピ☆散歩

いわゆる「視える」ホラー漫画家が、日本各地(たまにスリランカ)のパワースポットを巡るエッセイマンガ。と書くとすごい世界に片足をつっこみそうだけど、作者自身が「もしかしたら私の妄想かもしれないし、へっぽこ霊感なので……」とたまにつっこみをいれるので、安心の距離感で読める。女形の神様からなぞの巨人まで出てくる不思議ワールドではあるものの、作者の視線がとても優しいので「こじつけじゃん……」みたいな自分の凝り固まった頭にふと反省できたりもする。常識でははかれない価値観に触れたくなった時に読むといいかも。

文=ユハラカナ
ユハラです。 ふだんはIT企業で働いてます。小説アニメ漫画短詩、なんでもいけます。ジャンル問わず嗜みますが、起承転結のない淡々とした物語を好む傾向があります。ほかには和の文化にも興味があります。座禅とか盆栽とか。ユパというあだ名がつきやすく、ユパ様と呼ばれがちですが、ただの一般人です。