漆作家でもある著者による唯一無二のうるしコメディ。冒頭での神々しい合鹿椀の描写に目を奪われたが最後、個性的な登場人物や予測不能なストーリー展開、何よりそのうるし愛に一気読み間違いなし。しかも漆の本格的な知識まで手に入ります。日々の生活を豊かにしたいあなたも、MADE IN JAPANを語るあなたも決して外せないこの強烈な一冊。実家に眠っている漆器を見る目が変わります。
投稿日: 2015年3月13日
文=牛尾敬子
マンガナイト内ではデザイン諸々と男性メンバー教育を担当。「週刊少年ジャンプ」「週刊少年サンデー」を読んでいた子ども時代から、なぜか「月刊アフタヌーン」に飛躍したマンガ歴を持つ。“聞こえやすい”声質を買われ、イベントでは「牛SHOUT」も披露(参照リンク)。今のお気に入りの作品は「帝一の國」「乙嫁語り」。マンガ以外の趣味は、文鳥とちゃーはんとアイススケート。