アドルフに告ぐ

数ある手塚作品の中でも私が一番、というかマンガの中で一番好きな作品がこちら。名作ではあるのですが、ナチスというテーマがテーマなだけに残酷な描写も多数あり、意外と未読の方も多いのではないでしょうか? 世界中で今もなお続く紛争の本質を読み解く上で避けては通れないテーマを、手塚治虫の見事な手腕で描き切っています。追う側と追われる側の立場が逆転するラストも秀逸。手塚治虫自身はこの作品をラブストーリーでもある、と表現していました。どうでもいい余談ではありますが、主人公の峠草平は、私の理想の男性像ですw。

fujita
文=ふじた
イベントではブース担当。食べ物に対する執着心は人一倍。 初めて読んだ漫画は「火の鳥 望郷編」で、意味もわからず絵だけをひたすら見てました。 その後「うわさの姫子」にハマり、漫画人生スタート。小学●年生、なかよし、ぶ~け、ハロウィン、週間マーガレットなどを購読。1997~2001年頃のヤングサンデーの連載陣に好きな作品が多いです。