コミック 文体練習

あるシチュエーションを99通りの方法で書いたフランスの実験小説「文体練習」にインスパイアされた実験マンガ。見開き1テーマでどこからでも読める。「新聞マンガ風」「回想風」「水平のコマ割で」「日本マンガ風」「実写で」…など、律儀に99種類のバリエーションが達成されている。気が向いた時にパラパラ見て、「こんなマンガあるんだよ!」と友だちに話すのが正しい楽しみ方と思われる。

文=本多正徳
1980年、広島生まれ。専門出版社勤務。マンガナイトではすっかりイジラれ担当になってしまった最近(!?)。男子校の寮でマンガの面白さに目覚めました。好きなジャンルはガロ系とヘタウマ系。藤子不二雄やつげ義春、水木しげるなどの古典的ナンバーも得意。心のマンガは『ダンドリくん(泉昌之)』『サルでも描けるまんが教室(相原コージ、竹熊健太郎)』でしょうか… ほかの趣味は読書、囲碁・将棋と悲しいほどのインドア派。ウェブサイト/グッズ制作を担当。