可愛らしい、忌憚なき言い方をすると萌え漫画風な主人公の少女と飼い猫のクロ。二人のほのぼのした日常を描く漫画ーーではないことは一巻の数ページで、少しずつ何かが違うことに気づく。謎が多すぎるというより、なにか「違和感」がたくさん残ったまま一巻が終了して、本巻に突入する。細かいところに「違和感」を散りばめる作者のこだわりも秀逸。もちろんカバーにも。手にとってカバー裏を見てみてほしい。可愛らしい絵のお陰でホラーやグロが苦手な私でも読めたので、その点で躊躇している人は読んでみてもいいかもしれない。
投稿日: 2015年4月3日
文=kukurer
マンガナイト内では極稀にイベントと極稀にライターを担当。月刊少年ジャンプ・マガジン・りぼん・ちゃお・週刊マガジンで幼少期、多感な時期を花とゆめと同人誌で過ごしました。
ハチミツとクローバー、not simple、高台家の人々、彼女とカメラと彼女の季節、夏の前日を通年推しています。わりと短編や短めのマンガが好みです。
マンガ以外の趣味は、ダイビングとスノーボードと映画。肉とかにみそが好物です。