天然コケッコー

ふと自分の本棚を見てみると、数多くあるマンガの蔵書の中で女性作家の作品は圧倒的に少ないのですが、その中の一つがこちらの作品。本当に大好きな作品です。数年前に映画化したのでご存知の方も多いと思いますので、内容は割愛。私がこの作品を好きな理由は、他に類を見ない抜きん出た演出方法。コマ割りを2×4で左右に読ませ、次のページは見開き、また2×4に戻る。ある時は、猫が散歩したり昼寝している周りで、人間の絵は一切出ず吹き出しのみだったり。ベテラン漫画家であるくらもちさんの、マンガへの実験と挑戦を見る事ができます。初めて見たくらもちさんの作品は「アンコールが3回」だったのですが、そのオシャレな絵のラインや、破天荒でとことんわがままな主人公など、これまでにない少女漫画で衝撃を受けたのを覚えています。これからももっと斬新な演出方法を繰り出してほしいです!

fujita
文=ふじた
イベントではブース担当。食べ物に対する執着心は人一倍。 初めて読んだ漫画は「火の鳥 望郷編」で、意味もわからず絵だけをひたすら見てました。 その後「うわさの姫子」にハマり、漫画人生スタート。小学●年生、なかよし、ぶ~け、ハロウィン、週間マーガレットなどを購読。1997~2001年頃のヤングサンデーの連載陣に好きな作品が多いです。