かわいらしい絵に反して、猫たちの生活を真実のままに、優しく時に残酷に描いたこの作品。こんなにも猫に厳しい猫漫画は初めてです。モーニング連載時から読んでおり、最初は普通のネコエッセイ漫画かと思っていたら、突如として人間に蹴られたり、脚を切られたりするので、そのような回を読んだ後の一週間はずーーーんっっと気分が落ち込みました。もちろん残酷なだけでなく、飼い主達とのご飯を巡る攻防や、恋人猫達との恋愛、仲間猫たちの友情などもおもしろおかしく描かれており、にんまりする回も多いのでご安心を。外猫の自由か家猫の安心か。猫にとっての本当の幸せが、はたして何であるのかは知る由もありませんが、とにかくまた猫と一緒に生活したい!と強く思える作品です。ここでこのような主張をするのはちょっと違うかな、とは思うのですが、猫や犬と暮らしたいな、と思う方はペットショップやブリーダーからではなく、保護施設などから引き取ると幸せな猫が増えると思います。ペットショップに行く前に一度のぞいてみてはいかがでしょうか。生体売買が少しでも減る事を、切に願います。
投稿日: 2015年6月19日
文=ふじた
イベントではブース担当。食べ物に対する執着心は人一倍。
初めて読んだ漫画は「火の鳥 望郷編」で、意味もわからず絵だけをひたすら見てました。
その後「うわさの姫子」にハマり、漫画人生スタート。小学●年生、なかよし、ぶ~け、ハロウィン、週間マーガレットなどを購読。1997~2001年頃のヤングサンデーの連載陣に好きな作品が多いです。