かわれて候。

またしてもLINEマンガからのご紹介。有名画家を父に持つ主人公の美大生が、ひょんな事から絵本作家の女性と同居する事になり…というのがおおまかなあらすじです。まあ、あらすじだけだと目新しさも特にないのですが、なぜかものすごく魅力的な作品です。無料で読めるとは思えないほど絵がとにかく丁寧で、キャラクターも魅力的。主人公はモラトリアムを抱えた悩める普通の青年、という感じなのですが、脇を固める男性キャラクターが主人公の父親含め、全員セクシー。近所の小学生男子ですらある種の将来性を感じますw。5/20更新分ではデザイナーを目指す主人公に、画家の父が「それは逃げだ」と諭すシーンがあるのですが、美大卒で画家一本でやっていけるのはほんの一握りなんだな、と改めて感じました。おそらく作者さんも美大卒なんでしょうが、じゃあ美大卒の漫画家さんは、画家から見るとどのような立ち位置になるんだろう?東村アキコさんの「かくかくしかじか」にも相通ずるものがありますね。

fujita
文=ふじた
イベントではブース担当。食べ物に対する執着心は人一倍。 初めて読んだ漫画は「火の鳥 望郷編」で、意味もわからず絵だけをひたすら見てました。 その後「うわさの姫子」にハマり、漫画人生スタート。小学●年生、なかよし、ぶ~け、ハロウィン、週間マーガレットなどを購読。1997~2001年頃のヤングサンデーの連載陣に好きな作品が多いです。