亡くなった祖父は、なぜ最後にこの銭湯の絵を描いていたのか――天涯孤独の身となったOLの湊は、祖父の想いを探るべく大阪の銭湯へ。突然出会った男の子に導かれ、知られざる銭湯の魅力、大阪の下町、そして自分のルーツを知ることになる。作者が銭湯の番台さんだけあり、大阪の銭湯文化が隅々に配された濃密な銭湯ストーリー漫画。
投稿日: 2019年2月18日
文=黒木貴啓
1988年生、鹿児島出身、東京在住のライター。マンガナイトでは執筆を担当してます。ロックンロール、もしくは仮面が題材の漫画を収集&研究中。大橋裕之「音楽と漫画」、榎屋克優「日々ロック」、そして何よりハロルド作石「BECK」……日本人が成したことないロックの魔法を漫画のキャラが見せてくれるところに、希望を感じてしまいます。