笑えて、泣けて、鳥肌。てんでバラバラなエピソードが急速に収束していく快感。圧倒的な構成力と、それを読者に悟らせない演出力。セリフの一言一言に潜むユーモア。こんなマンガを描ける人の頭は一体どうなっているのだろう。稀代のストーリーテラー、石黒正数のエッセンスが詰まったこの作品から、あなたもぜひ石黒ワールドへ。
投稿日: 2018年11月28日
文=青柳拓真
1992年生。10代の多くをシンガポールで過ごす。何度も読み返してきた漫画は「ジョジョの奇妙な冒険」、「鈴木先生」、「それでも町は廻っている」、「三月のライオン」、「魔人探偵脳噛ネウロ」など。漫画の面白さって何なんだろう、「漫画」ってどう定義できるんだろう…とか色んな作品を読んで考えるのが楽しい。オールラウンドなマンガ読みを目指して最近は恐る恐る少女漫画に挑戦中。