音楽と漫画

「ヒマだからバンドやってみっか」楽器をまったく知らない不良3人が始めた音楽は、ベース2本とドラムをただ無心に弾き続けるめちゃくちゃなものだった。歌もメロディもコードもない。けど3人は「カッコよくね?」「気持ちいい」と己の演奏に惚れこむ。やり続けていたら「男らしい」「前衛的」と支持者が現れ始め……技術とかビジュアルとかオーラとかではない、ロックの原始的な魅力がここにある!

文=黒木貴啓
1988年生、鹿児島出身、東京在住のライター。マンガナイトでは執筆を担当してます。ロックンロール、もしくは仮面が題材の漫画を収集&研究中。大橋裕之「音楽と漫画」、榎屋克優「日々ロック」、そして何よりハロルド作石「BECK」……日本人が成したことないロックの魔法を漫画のキャラが見せてくれるところに、希望を感じてしまいます。