かわいい妹と彼女に恋する二人の実の兄のお話。ああそっち系ね〜と判断されそうですが…1991年発表のこの作品、今ご想像されている妹ものとは少し毛色が違います。「魍魎戦記MADARA」や「多重人格探偵サイコ」で知られる作者がお話も担当する青春? もの。正直特に大きな事件も起こらないユルい展開ですが、学園パートは正しく瑞々しく、家族パートはちょっとズレた愛に溢れ、妹&兄二人をはじめとした人物達が活き活きとして気持ちがいいです。バトルで売れた男性作家がこういう作品を描くのは当時珍しかったのでは? もちろん絵はキレッキレ。ヒロイン餡子ちゃんの説得力たるや。セルフパロディもあるよ!
投稿日: 2015年4月22日
文=牛尾敬子
マンガナイト内ではデザイン諸々と男性メンバー教育を担当。「週刊少年ジャンプ」「週刊少年サンデー」を読んでいた子ども時代から、なぜか「月刊アフタヌーン」に飛躍したマンガ歴を持つ。“聞こえやすい”声質を買われ、イベントでは「牛SHOUT」も披露(参照リンク)。今のお気に入りの作品は「帝一の國」「乙嫁語り」。マンガ以外の趣味は、文鳥とちゃーはんとアイススケート。