2016年になりました。本年もマンガナイトは「マンガを介したコミュニケーション」を合言葉に、さらにパワーアップしていきます! よろしくお願いします(去年とほとんど同じことを言っている…)。
さて、2015年末に行われたマンガナイト忘年会で、この1年に発行されたマンガの中から、プレゼントとして誰かに贈りたい作品を10点選出しました。
『たましいいっぱい』(おくやまゆか)――理屈ばかりで疲れたあなたに
人生が弱っている時に肩の力を抜いて気づきのきっかけとなるような促すような短編集。結論を出さずにしりこだまを出す!
『はらへりあらたの京都めし』(魚田南)――食いしん坊のあの人に
グルメ漫画なのに食べ物の絵自体が、あまり美味しそうに見えないのが衝撃(絵はうまい)。それでもおいしそうに読ませるのは、食べている「雰囲気」を描くのがうまいから!
『ロボッとうさん』(有永イネ)――家族と喧嘩している君へ
とにかくロボットのお父さんが可愛い。なごやかかつほろっとする内容で心が暖かくなる。
『背すじをピン!と』(横田卓馬)――小学生になる息子に
競技ダンスをモチーフにしたスポ根で正統派な内容。あまりヒネた人間や根っからの悪人が出てこないので、小学生がはじめて読むストーリーマンガとしてぴったり。
『はたらく細胞』(清水 茜)――リケジョに
擬人化された白血球や免疫細胞が活躍するマンガ。流行りの単なるキャラ化にとどまらない、科学的にマニアックな内容もためになる。
『孤独のグルメ2』(久住昌之、谷口ジロー)――独身貴族のあいつに
18年ぶりの第2巻。主人公のキャラが、後発のTVドラマに少し影響を受けているフシもあり、原作と派生メディアのスパイラルが新しい。
『中間管理録トネガワ』(福本伸行、橋本智広、三好智樹、萩原天晴)――中間管理職の父に
ギャグのようで中間管理職としての苦しみがきちんと描かれている。福本作品でおなじみの黒服の中の個性も描かれていて斬新!
『椿荘101号室』(ウラモトユウコ)――選択できない友人に
とにかく人に頼りっぱなしの主人公が、変わった人たちとの共同生活に巻き込まれ、何を学んでいくのか? エピソードを積み重ねて描かれる群像劇が秀逸。
『大人のそんな奴ァいねえ!!』(駒井 悠)――アフタヌーンの旧来のファンへ
アフタヌーンを昔から読んでいた人には感涙もの。やたら毒物に詳しいキャラ、ことわざに詳しいキャラ、呪術に詳しいキャラなどが織り成す独特の世界。
『社畜人ヤブー』(那智泉見)――入社5〜10年目の後輩に
「社畜」とはすごい言葉だと思いますが、そのひどいところを描いているだけではない。社畜の深い心情やためになるコラムなど、結末もマンガらしくまとまっている。