2014年10月13日(月・祝)に『マンガナイト5周年記念イベント』の第3弾として「立川まんがぱーく満喫ツアー」が開催されました。当日はあいにくの雨模様だったのですが、たくさんの参加者の皆さまにご参加いただきました。駅に集合してからまんがぱーくまでの道すがら、ぱーく常連の方から初めて行くという方まで皆さんの思い入れを聞きながら楽しく移動しました。
そしてまんがぱーくに到着。しばしの撮影タイムを経て入館です。
入口から2階へ上がると、入場口が。売店にはフレッシュオレンジジュースや軽食も売っていて、マンガを読みながら飲んだり食べたりできます。
テラスまであって、天気の良い日はここでマンガを読んでも気持ちよさそうです。
そしてマンガコーナー。ずらっと並べられた本たちと木のぬくもりに囲まれて、とても居心地の良い空間になっています。
この日は祝日の午後、そして雨という条件もあいまって、館内はかなり混雑した様子。ただし、この状態は最近では普通とのこと。盛況ぶりがうかがえます。ツアーではまず、参加者にこの空間を味わっていただくために、1時間ほどのフリータイムを設けて自由に過ごしてもらうことにしました。
皆さん、思い思いの場所でゆったりマンガを読んだり、館内を巡ったり。そして、われらがマンガナイトおすすめコーナーの本棚も!
その後、館内の奥にあるスペース(ここには歴史マンガや図鑑などが置いてあり、これまた気になるものばかり)に移動して、本日の目玉の1つである「マンガナイト運営メンバーによるミニトーク」が始まりました。代表山内を中心とした私たちと、まんがぱーく館長でいらっしゃる福士さんとの座談会です。
普段、運営側からのお話を聞ける機会はそうそうないので、参加者の皆さまも興味津々。
立川という立地に作ろうと思った理由や、館長の好きなマンガの話まで話題は多岐に渡りました。
立川まんがぱーくの基本コンセプトは、あえてコアターゲットは置かず、マンガ喫茶とは違って親子や友達とコミュニケーションできる場を作りたいというもの。「ゆるい」空気、空間を自分のペースで楽しんでもらいたい、とは福士館長の言葉です。
実際、その通りの空間になっていると体感できる1日だったのではないでしょうか。
読書スペースが全て畳敷きで寝転がって読めるようにしたことや、中にこもって読める押し入れ風パーティションなどの工夫は社長の趣味だそう。特に押し入れスペースは人気があり、常に人が絶えない状態でした。
質疑応答タイムでは、参加者から積極的な質問が出て盛り上がりました。
「(代表の)山内さんが漫画に詳しいと思ったきっかけは?」と館長への質問には「業界内の話にとても詳しく、感心しました」などと答えてくださいました。
ちなみに、マンガナイトおすすめコーナーの本棚は主に大人の方に人気があるそうです。子供たちの間では、いま話題の妖怪ウォッチや名探偵コナンなどの人気が高いそうで、リクエストがとても多いのだとか。子供から大人まで色んな世代にまんがぱーくが親しまれている様子が伝わってきた座談会でした。
少し休憩をはさんで、ツアー2つ目の目玉「マンガ雑誌編集部体験ワークショップ」の時間です。ここからは、まんがぱーくの一般利用者も混じってのイベントです。なんと参加者に女子高校生もいて、一行のテンションが少し上がったり。
このワークショップは参加者がグループに分かれ、理想のマンガ雑誌を企画するというもの。コンセプトや掲載作品を決め、魅力的な雑誌の企画を各自作っていきます。
今回は3グループに分かれて、売れ線のメジャーな雑誌とマイナーでもコアな読者を狙った雑誌の2種類を企画してもらいました。
はじめに代表山内より説明があり、スタート。
年齢も、読んできた作品も、好みも、全く違う層で分かれたチームなので、どのグループも意見が飛び交い、白熱している様子。
アイデアをまとめるメモが膨大だったり…
実際に漫画コーナーに移動して候補作をそれぞれが選んでくる作品数が多かったり…
なかなか皆さん苦戦しながらも笑顔でプレゼンしていて楽しんでいました。
各グループ、大体の路線が見えてくると一気に作品も決まるようで、下書きから清書へと移ります。真剣な様子。丁寧に書いているグループもあれば、時間ギリギリで焦っているグループも。
グループによって個性が出るのは当たり前ですが、進み具合もバラバラで見ている方も楽しかったです。
そして、この企画の面白いところは、雑誌名はもちろん、きちんと付録まで考えることころ。これもまた発想豊かなアイデアが出てくるポイントです。
出来上がったところで、いよいよ各グループ発表です。このワークショップでは参加者に1番面白く読みたいと思ったものに投票してもらい、それぞれの得票数を競うことが最初に言われていたので、皆さんのプレゼンにも熱が入ります。
そして、売れる雑誌とコアな雑誌の1位を取ったのは、こちら!
その他のグループ作品には、現役女子高校生をターゲットにしたその名も『マカロン』や、有名な作品の第1話だけを載せる『週刊第1話』と力作が揃いました。
コアな雑誌の企画では、以下のような作品が出ました。
最後に山内と福士館長からの総評を経て、ワークショップは終了しました。限られた時間の中で、たいへん盛り上がったと思います。みなさんの楽しそうな顔が印象的でした。
ご参加された皆様、お疲れ様でした! ありがとうございました。(N.Y.)