2014年7月20日(日)、マンガを介してコミュニケーションを生み出すユニット「マンガナイト」は、イベント「マンガナイト読書会―あの人の持ってきたマンガは何だ?編」を開催しました。レインボーバードのイベントスペースに20人程度が集まり、マンガの推理・紹介ゲームに力が入りました。
今回の読書会には、推理・紹介ゲーム「ブックポーカー・マンガ版」を導入しました。ツブヤ大学の開発したゲーム「ブックポーカー」をマンガ用にアレンジ。グループに分かれ、持ってきたマンガを当て合うゲームです。
今回は、6~7人のグループを2つ用意。途中で参加者の方に入れ替わってもらい、1人2回ゲームに参加できるようにしました。
推理ゲームは、参加者のプレゼンテーションを聞いて持ってきた作品を当て合うもの。もちろん世の中に出回る作品は膨大なので、持ってきた人がヒントを話したら、あらかじめ回収しておいた作品をシャッフルしてテーブルに並べ、参加者が話したヒントなどを元に推理してもらいました。
1グループの人数が多かったため、全問正解は難しいかと思いきや、何人かは全作品を正しい持ち主と結びつけることができていました。
推理ゲームは、正解数に応じて個人に得点をつけました。
しかし推理ゲームだけではせっかく「この作品を他の人に勧めたい」と思っていた参加者の熱意が伝わりません。そこでブックポーカーには、「プレゼンテーションタイム」もあります。グループ内で自分の持ってきた作品のどこが面白いかを訴え、ほかの参加者には「読みたい」と思った作品に投票してもらい、得票数を競いました。
最後は、推理ゲームとプレゼンを通じた得票数を合計し、それぞれのグループで最も得点した人が全員の前で作品を紹介。(2グループで2ゲームやったので、4人)より多くの人に読みたいと思わせた人に景品がプレゼントされました。
最後にプレゼンをしたのは、以下の4作品の持ち主。
『お茶にごす。』(西森博之作、小学館)
――高校入学をきっかけに、脱不良を目指す主人公が茶道部に入り、茶道部部長の女性のほのかな恋心を抱く、学園コメディー。「頭を下げたことのない元不良の主人公が、いかに茶道の礼をするかが見もの」とか。
そのほか、各グループで紹介されたのは、以下の作品です。『飯田橋のふたばちゃん』(双葉社)にならい、出版社別にまとめてみました。(かっこ内の名前は作者、順不同、敬称略)
<講談社>
<KADOKAWAグループ>
<集英社>
<徳間書店>
<幻冬舎>
<双葉社>
<青林工藝舎>
<新潮社>
最近はマンガ飯を特集する本や雑誌がたくさん出ていますがが、実際に食べられる機会はまだ少ない。参加者の目が光りました。
スープ(写真手前)は「ビシソワーズとコンソメスープのゼリー」。少し昔の、30代に馴染み深い某作品のレシピを参考にしたもの。意外な作品から上品なメニューが飛び出し、参加者を驚かせました。
サラダは、アボカドとトマトをわさびしょうゆであえたもの。アボカドのまろやかさと、トマトの酸味やワサビの辛さがうまく組み合わさり、トマトが苦手な人も食べやすい1品でした。
メーンの「チキンファヒータ」は、少しピリ辛。単品ではもちろん、あらかじめ焼いてきていただいていたベーグルに挟んで食べると、気の利いたカフェのランチプレートのよう。ドライトマト入りのベーグルは、「こんなおいしいベーグルを食べては、市販のベーグルが食べられない」というぐらいおいしかったです。
デザートはおから入りのバナナケーキ。甘すぎずそれでいてしっとりしていて、食べ応えのあるケーキでした。
おいしいマンガ飯を食べながら、遅くまでマンガやアニメの話をする――マンガ・アニメ好きには、楽しい休日の過ごし方だったのではないでしょうか?
参加いただいた皆様、ありがとうございました。